ボデー部品 バンパーリンフォース リンフォース(Reinforcment)とは、補強材と云った様な意味で、本来の強度部材をさらに補強する目的で使用される材料や部品のことを指します。クルマ以外の構造物にも使用される複合材(composite material)であり、鉄筋コンクリート(RC:reinforced concrete)やFRP(fiberglass reinforced plastics )なども広義ではリンフォースといえます。 安全技術の進歩でバンパーリンフォースはの役目も変化 バンパーリンフォースは車両の前後バンパの裏側に挿入されており、衝突時に受圧する入力を受け止める働きを行うものです。また、衝突時以外の通常時も、左右のサイドフレーム先端を結合する、いわゆるラーメン構造体としてボデー強度を高める働きを持っています。近年、世界的に衝突安全基準が上がっており、クルマ全体の構造と共にバンパーリンフォースに求められる役目も高くなっていますので、トヨテツは常に新しい素材・構造・技術を注ぎ込んでいます。 CAEで衝突時の形状変化を徹底的に計算 バンパーフレームは、外観からは箱断面の2枚板で構成されている様に見えますが、その箱を分解して見れば判ることですが、箱内には必要に応じて補強板(リンフォース)が挿入されています。この補強板の挿入位置は、メーカーの設計次第と云うことになりますが、例えばFF車でエンジンとかトランスミッションの荷重を受ける取り付けブラケット付近は、通常以上に応力が働きますから、補強材が入っている場合の筆頭でしょう。また、サイドフレームは後部に向かって断面積を増し、曲げ応力および圧縮応力の強度を高めていますが、さらに補強材を入れ込んで強度を高めている様なケースは多く見られることです。